BLOG

2020.11.21

老子とタオ〈12〉

【第五章 道 心 品】

人能常清静 天地悉皆帰

 修道の人常に至誠息まず、二六時中万縁の事柄に一念も生じさせなければ、自然(じ ねん)に天地理法の悉くが己が本性の中に帰納する。この時、道心顕われて清静無一物の境となる。身中の天とは道心であり身中の地とは北海である。身中の天地は身外の天地陰陽に感じ、また身外の天地も身中の天地に応じ悉く帰納する。これ身中に太霊なる主宰者在るを意味す。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)