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2020.12.03

老子とタオ〈16〉

老子『清浄経』第8章の続きを紹介します。

【第八章 三 尸 品】(続き)

 外相を外相として捉えて内相に入れることなくただその実相のみを心に止める。三毒とは三尸神(さんししん) であり玉枕関(ぎょくちんかん) 、夾脊関(きょうせきかん) 、尾閭関(びりょかん) に住し、順に上中下の焦善悪を管轄する。三関九竅を閉塞(へいそく)せし三尸九蟲(ちゅう)を滅し法輪を転ずる要がある。

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※三尸神(さんししん) 上尸(彭琚。道士の姿)、中尸(彭質。獣の姿)、下尸(彭矯。牛の頭をして人の足をもつ)の三つ。

※玉枕関(ぎょくちんかん) 後頭部に位置。

※夾脊関(きょうせきかん) 背中上部付近に位置。

※尾閭関(びりょかん)  尾骶骨付近に位置。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)

2020.11.30

老子とタオ〈15〉

老子『清浄経』第8章を紹介します。

【第八章 三 尸 品】

常能遣其慾 而心自静 澄其心 而神自清 自然六慾不生 三毒消滅

 常に能(よ)くその欲を遣除(けんじょ)すれば心は静となりて澄み清らかである。色声香味触法の六欲も生ぜず、貪欲(どんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち)の三毒も消滅する。

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※瞋恚(しんに) 怒り。自分の心に違(たが)うものを怒り恨むこと。

※愚痴(ぐち)愚かなこと。無知。真理に対する無知。心が暗くて一切の道理に通じる智慧に欠けたありさま。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)

2020.11.27

老子とタオ〈14〉

老子『清浄経』第7章を紹介します。

【第七章 六 賊 品】

人心好静 而慾牽之

 人心は本来元神を根本に置くから静を好むが、それ以上に識神が作用し、眼耳鼻舌身意の六賊に支配されて六神は消耗される。これら五官と心意は人は生きる上で絶対必要であるが、欲に牽(ひ)かれると五官一意が潜在させる副作用が生じて心を乱し純潔を傷付ける。霊性は擾(みだ)れ、本性を恢復(かいふく)させることは很だ難しい。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)

2020.11.24

老子とタオ〈13〉

老子『清浄経』第6章を紹介します。

【第六章 人 心 品】

夫人神好清 而心擾之

 人の神には元神と識神の二神がある。元神は本来無極の態をなして体内に宿り、虚空無礙(むげ) である。無所得故無尽蔵の造化をなすことが出来る。識神は人の出産時の「オギャー」という第一声によって空気と共に体内に入り、無極元神と一体化する。それ以後識神が元神の座を奪い七情六欲生じて人心は擾(みだ)され転々流浪することになる。識は邪心知識に通ず。

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※虚空無礙 虚・空ともに無の別称であり、虚にして形質がなく、空であり、その存在が他のものの礙(さまた)げにならないこと。

※七情 喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲または喜・怒・憂・思・悲・恐・驚。

※六欲 眼耳鼻舌身意の六つの感覚機官から生ずる様々な欲望。凡夫が異性に対して持つ六つの欲望。色欲・形貌欲・威儀姿態欲・語言音声欲・細滑欲・人相欲(『大智度論』)。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)

2020.11.21

老子とタオ〈12〉

【第五章 道 心 品】

人能常清静 天地悉皆帰

 修道の人常に至誠息まず、二六時中万縁の事柄に一念も生じさせなければ、自然(じ ねん)に天地理法の悉くが己が本性の中に帰納する。この時、道心顕われて清静無一物の境となる。身中の天とは道心であり身中の地とは北海である。身中の天地は身外の天地陰陽に感じ、また身外の天地も身中の天地に応じ悉く帰納する。これ身中に太霊なる主宰者在るを意味す。

(『タオと宇宙原理』第七章 老子とタオ)

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