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2020.10.17

『タオと宇宙原理』〈54〉第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説

◆量子仮説の大発見

 そして、プランクは自らが生み出した式のもつ意味を更に徹底的に考えぬき、一つの仮説を導き出したのである。それは光のエネルギーには最小単位が存在し、整数倍に不連続な飛び飛びの値を持つ、というものだった。

 通常物質はこのような連続した動きを示し、その間に無数の値をとることが出来る。

 しかし、量子の世界では、このような不連続の値をとり、それは必ず整数となって中間に値は存在しない。ということはその途切れたところにエネルギーが無いことを意味する。これは常識では考えられない結果であった。

 これこそが仏教が説くところの刹那生滅の姿であったことは驚嘆という他ない。禅定者たちの叡智には誰しもが敬意を払うしかない。

 こうした驚くべき事実をプランクは自らが生み出した式の中に発見したのである。

(『タオと宇宙原理』第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説 量子仮説の大発見)